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滋賀医科大学卒業生の諸君へ 滋賀医科大学長 吉川隆一 |
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この度、「滋賀医科大学の病診連携を考える会」(2月28日、17時、大津プリンスホテル)の開催を企画し、卒業生、特に診療所で地域医療に携っておられる先生方へご参加を呼びかけました所、様々なご批判が寄せられていることを湖医会の方から伝えて頂きました。学内及び学外の卒業生とも相談しながら企画したのですが、卒業生の多くの方々が必ずしも賛成されていないことを知り、 残念に思っておりますと共に、また反省もしております。「病診連携を考える会」を企画しました理由は2つありまして、以下に詳しく説明致します。 |
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1. 滋賀医大の現状と病診連携 第一に、本学付属病院の病院長に新しく赴任された森田陸司先生は病診連携の重要性を深く認識されており、「地域医療連携推進室」の設置を計画するなど病院内の体制を整えつつあります。こうした滋賀医大の取り組みを地域医療の第一線で活躍しておられる卒業生の先生方に説明し、今後のご協力をお願いしたいと考え、本会の開催を企画致した次第であります。同時に、長年責任者が不在でありました心臓血管外科に浅井 徹教授をお迎えしましたので、先生方にご紹介致したいと思っております。浅井先生は金沢循環器病院の外科部長として北陸地域随一の名声を勝ち得た方で、その手術実績は高く評価されております。本年1月に着任され、既に10名近い手術をこなし、極めて良好な成績を挙げられております。先生方に是非浅井教授のお話をお聞き頂き、心臓疾患の分野での病診連携を築き上げていければと考えております。なお、浅井教授の講演の演題名は「ここまで来た虚血性心疾患の外科治療―拍動下冠動脈バイパス手術の新展開−」であり、是非ご清聴頂ければ幸いです。浅井教授のプロフィルについては最新の大津市医師会雑誌に掲載されておりますので、ご参照下さい。 |
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2. 滋賀医学国際協力会への支援依頼について 滋賀医大の活動は全て国費によって賄われておりますが、その額が充分ではないこと、またその使用法に様々な制限が設けられているなどの制約があるため、多くの国立大学では財団を設立して大学の活動を側面から支援する方法を取っております。 財団法人滋賀医学国際協力会は佐野晴洋当時学長のご努力で平成3年に設立され、主として滋賀医大における研究活動に対する助成と滋賀医大の外国人留学生に対する支援を目的として活動しております。基本財産である3億円の利息および各年の寄付金を使用する形で運営されており、設立当初は年間1千万円を越える研究補助金を交付出来た年もありました。しかし、その後の金利の低下傾向に歯止めがかからない状態のため利息収入が減少し続け、最近ではこれまでの余剰金を食いつぶす形で、年間400万円前後の研究助成を行ってまいりましたが、本年は利息収入年間30万円に過ぎない状態に至っており、かつ余剰金も底をつき、次年度からは活動出来ない事態になろうとしております。 本学卒業生は本財団から平成3年以来総計53名が研究助成を受けておりますが、当初一人当たり70万円近い研究助成金であったのが、昨年は18万円と著明に減少してきております。外国人留学生に対してはなんとか一人当たり30万円台の補助金交付を継続しておりますが、次年度からはこれも出来なくなります。 運営資金の枯渇状態を打開すべく滋賀医学国際協力会自身も非常な努力をされており、過去数年間継続的に各方面への寄付依頼を行ってきておりますが、昨年度は寄付金額が128万円にすぎず、十分な成果が得られていない現状です。なお、寄付をお願いし始めた平成8年度以降合計1600万円強のご寄付を頂いておりますが、そのうち企業からの寄付が48%を占めて最も多く、次いで滋賀医大教職員からの寄付が22%、関連病院からが16%ですが、同窓生からのご寄付は全体の3%(54万円)であります。滋賀医大内部におきましても自助努力を行ってきていることをご理解願いたいと存じます。 本財団からの研究助成を受けている研究者が本学で働く若手研究者および外国人留学生でありますので、学長としても本財団の運営に出来るだけ協力したいと考え、病診連携の会と直接関係は無いのですが、本学OBの卒業生諸君に財団への支援をお願い致した次第であります。ご主旨をご理解頂き、是非ご協力を賜れば幸いです。なお、滋賀医学国際協力会へのご寄付は税控除(免税)となることを申し添えておきます。 昨年4月学長就任のご挨拶で、「地域に支えられ、世界に挑戦する大学」を目指して大学運営にあたりたいと述べさせて頂きました。「地域に支えられる大学」になるためには大学を支えてくれる人々を、即ちサポーターを作っていかねばなりません。特に、平成16年と予想される独立行政法人化以降は、学外からの様々な支援が本学の活動を維持していく上で不可欠となります。本学卒業生の諸君には是非本学の強力なサポーターになって頂きたく期待しております。そのためには、サポートしてもらえるに足る大学、病院にならねばと自覚しております。今後一層努力して参りたいと思っておりますので、ご支援、ご協力を心よりお願い致します。 |
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我々としての立場 会長 渡辺一良 |
吉川学長が会員向けに出された「病診連携を考える会」についてのメッセージで疑問に思ったことがありましたので、学長にお尋ねしました。下記はその会話の概略です。 |
渡辺:今回のパーティーについて、会員の間からも、両者をからめて開催することはわかりにくく、 疑問である、とする声が少なからずある。 時期も迫っているものの、アナウンスし直して、病診連携の会を前面に出し(1万円)、 これとは独立して、有志の寄付を募る(1口、5千円または1万円)というふうに、変更しては どうでしょうか? 学長:確かにからめることでパーティーの性格がわかりにくいものになってしまった点はある。そこ で(1+2万円)という形に、少し改善したつもりである。 上記の提案のように、メインを病診連携の会とし、有志からの寄付にしてみても良いかもしれ ないが、、、、。まあ、でも今回はこれで行ってみます(1+2万円)。医局ルートで参加者 を募ってもらうつもり。 私としては、大学を支えるサポーターを増やさねばならないとつねづね言って来た。県民に支 えられ、企業にも支えて欲しいが、何といっても卒業生が最大のサポーターであってほしい、 と考えている。その意味で、今回の企画に対し、卒業生がどの位、参加してくれるか、ひとつ のリトマス試験紙であると考えている。結果によって、今後の対応を考えさせてもらうひとつ の材料となるだろう。(どの位大学の方を向いているか) 渡辺:国際協力会は会員になじみが薄い。「病診」の会には参加したいのだが、どうも協力会とから めるのは納得が行かない、という会員も多い。従って今回の参加率を、リトマス紙として使う ことは妥当ではない。 学長:わかりました。ひとつのデータとして、考えるようにしましょう。 2002.2.13 |